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1年のうち250日は夕飯を作る主夫が、iPhoneや料理、気になったものを紹介するブログです。

思いが伝わる文章とは?まだ間に合う「人を操る禁断の文章術」

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「人を操る禁断の文章術」という本の紹介です。私にとっては、よくある文章術のどんなテクニック本より読みやすく、心が動かされる内容でした。

書いているのは、メンタリストのDaiGoさん。一時期よくテレビにも出ていたので、知っている方も多いはず。最近はテレビに出演してパフォーマンスを披露するスタイルを控えて、執筆や講演活動をしているようです。

文章で悩んでいる人がこの本を手に取ったなら、最初の数ページを読むだけで本に引き込まれます。冒頭でいきなり読者の心を動かすテクニックが使ってあるからで、この本を最後まで読みたくなっている自分がいるはずです。

書いてある内容は?

書いてあるのは文章の小手先のテクニックではなく、人の行動を促すにはどんな文章を書けばいいのか。とことん読む人のことを考え、相手の心を動かすための方法が224ページにわたって書いてあります。

取引先や上司へのメール、セールスレター、友達や恋人へのLINEで『いまいち相手にこちらの考えが伝わってないなぁ』『思いを文章で伝えるのって難しい』と感じたことがある人なら、読んでみて損はしない内容です。

決して難しいことが書いてあるわけではありません。どこかで聞いたことのある内容も多数ありますが、スラスラ読めて引き込まれてしまうのは実際に本の中に書いてあるテクニックを、DaiGoさんが自分のものとして使いこなしているからに他なりません。「なんで私はこの本にひきこまれているのか」を考えながら読めば、さらに勉強になるでしょう。

目次

第1章 文章が持つ力は∞(無限大)
第2章 「書かない」3原則で人を操る
第3章 人を動かす7つの引き金で、何を書けばいいかもう悩まない
第4章 あとは、5つのテクニックにしたがって書くだけ

小綺麗でお利口な文章は読まれない

なかでも私にグサッと刺さったのは『小綺麗でお利口な文章は読まれない』という項目。第2章「書かない」3原則で人を操るの中で紹介されています。

最近自分の文章が表面的で綺麗にまとまりすぎて、自分で読んでいても面白くないと感じていました。なんか最近、文章に気分が乗ってないんですよね。

ブログを1年間毎日書いてきたことによる慣れとでもいうのか、ちょっとブログの倦怠期に入ってしまってやっつけ仕事になっているのか。私はブログを書き始めた時どんな思いで書いていたんだっけ?と考えてしまうほど、何となくモヤモヤしていました。

そこへ、答えをくれたのがこの部分でした。

当たり障りのないきれいな文章を書いてはいけません 。
書くべきなのは 、表現が稚拙であろうと 、言葉選びが洗練されていなくても 、個人的な思いや背景が盛り込まれた文章です 。

私は毎日ブログを書くことで、最近は『不特定の誰か』に読んでもらえる、一見きれいな当たりさわりのない文章をかいていました。

こちらが感情を抑えてしまうと 、それは鏡のような効果を生み 、相手の心から湧き上がってくるはずの感情をも押さえつけてしまう

きれいな文を心がけるあまり、感情をなるべく排除して、こざっぱりとした言い回しなども多かった気がします。

これじゃ、誰かの心を動かすような文章になるはずがありませんよね。

あとがき

どうやったら相手に伝わるのか、どうすれば読んでいる人の心を動かすことができるのか。文章書くときそんな悩みを抱えているなら、ぜひこの本を手に取ってみることをお勧めします。

私はこの本のおかげで、ぶち当たっていたいくつかの壁に亀裂が入りました。

理屈で分かっても身につくまではちょっと時間がかかりそう。私は何度もこの本を読み返すことになりそうです。