食品をあつかうサイトを作る場合、使ってはいけない表現があります。
とはいっても、食品系の中小企業のサイトなどチェックが行き届いていないところでは使ってはいけない表現がよく目につきます。大手ではうまく抵触しない表現を使っているんですよね。
知らなかったでは済まされないので、食品系のサイトを作るときはチェックしておきましょう。法律トラブルにまきこまれないように注意が必要です。アフィリエイトサイトなどを作る際もしっかり対応しなきゃいけません。
食品以外にも注意が必要なのは、
- 健康食品、健康用品に関するサイト
- スキンケア、ヘアケアに関するサイト
- エステティックサロン、美容外科などの美容を目的とした施術に関するサイト
- 鍼灸、整体、カイロプラクティック、マッサージなどの各種療法に関するサイト
出典: WEB制作のスキルに薬事法と医師法の知識は必要ではないかという提案
接骨院などもWebサイトを制作する際も注意が必要です。
そもそも、それは「薬」?食品?
出典: 薬事法と食品表示・食品広告
食品は、たとえ事実であっても、医薬品的な効能効果を、標ぼうすることはできないと薬事法で定められています。ここで言う「食品」とは、錠剤、カプセル状のいわゆる健康食品だけではなく、ジュース、缶詰などの一般的な加工食品はすべて含まれる。
もし、食品を紹介する際に医薬品のような効能や効果をうたうと、その食品は医薬品と見なされて無承認の医薬品として、薬事法違反に問われてしまします。
例えば
【治療または予防の効能】「治る」「痩せる」「花粉症が治る」といった直接的な表現はNG。「便秘が治ります」「肌荒れが治ります」「痩せます」「サイズダウンします」「血液がサラサラに」「貧血が改善」「細胞の活性化」などはダメ。
【身体機能の増進・増強効能】「疲労回復」「食欲増進」「老化防止」「美白」などはNG。「カラダが疲れにくくなる」「食欲不振でお困りの方」「医者いらず」など変化を言い切ることはダメ。
【医薬品的な効果効能の暗示】「便秘気味な方へ」「効果を実感するには2〜3ヶ月飲み続けてください」「海外では薬として使われている」「~に効果があると言われています」などはNG。医薬品と勘違いさせるような表現はダメです。
明らか食品?
誰が見てもあきらかな食品の場合、それを医薬品と誤解する人はいません。そのため、明らか食品は薬事法の適用からはずれます。
野菜、果物、卵、食肉、海藻、魚介等の生鮮食料品及びその乾燥品、加工食品、調理品(惣菜、漬物、缶詰、冷凍食品 等)、調味料などがこれに当たります。該当するかどうかは下記リンクへ。
Dr.薬事法: 明らか食品って何ですか?《健康食品カテゴリー》
うたう効能によっては健康増進法26条に違反する場合があるので注意を要します。
たとえば、塩分をおさえたしょうゆは、たとえ明らか食品であったとしても、高血圧に適すると言ってはなりません。
「カロリー制限が必要な人に適する」「エネルギー制限が必要な人に適する」「塩分を制限している人に」「減塩○○」「低カロリー○○」等の表現も許されません。
明らか食品は薬事法違反にはならなくとも、効果の表現がオーバーすぎると景品表示法違反にとわれることがあります。 たとえば、「これで血糖値が下がる」「これで快眠できる」といった表現は余程の根拠がなければオーバートークになってしまいます。
まずは調べる
[無料]薬事法チェック!薬事チェックツールやくじるし
1日3回まで無料で使える、薬事法に抵触しているかどうかを判別するツールです。
薬事法と食品表示・食品広告 - Wikipedia
ウィキペディアは有志がまとめているので、ザッと確認する程度にとどめましょう。
【完全保存版】ネット広告における薬事法の表現|OK/NGのフレーズ集
使ってはいけないフレーズと、使えるフレーズに分けて書いてあるので理解しやすいです。